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「人を大切にする社会」の実現へ
社労士制度を通じて、最適な職場環境の構築を支援
全国社会保険労務士会連合会
会長 大野 実 |
全国社会保険労務士会連合会のホームページをご覧いただきありがとうございます。
私たち社会保険労務士(社労士)は、我が国の戦後復興期から高度経済成長期への移行期の昭和43年に、産業構造の変化に応じ政府が急ピッチで整備した労働社会保険制度をはじめとする、近代化した労務管理に関する企業のニーズに応える国家資格者の制度として誕生しました。
以来半世紀以上にわたり、企業の経営者の皆様とともに、労働者が安心していきいきと働くことができる職場づくりを実現すべく、労務管理や労働社会保険に関するアドバイス、手続き等のサービスを提供してまいりました。
また、企業にとどまらず、国民の皆様一人ひとりが安心して暮らせる社会の実現を目指し、年金、医療、介護、育児など皆様のライフステージに応じて受けることができる労働社会保険の給付に関するアドバイスや手続きのサービスを提供させていただいているところです。
政府は、リ・スキリングによる能力向上支援、個々の企業の実態に応じた職務給の導入、成長分野への労働移動の円滑化による三位一体の労働市場改革を推進するとともに、人手不足への対策として、デジタル化の更なる推進、生産性の持続的向上に向けた設備投資、販路開拓、海外展開等への取組みを後押しすることによって、デフレからの脱却と経済の新たなステージへの移行を目指してきました。
また、我が国社会は、高齢化、人口オーナス現象が一層進展し、いわゆる第4次産業革命の到来によって、まさにDXの時代を迎えております。
政治、経済、社会情勢のすべてにおいて更なる変革が求められる中で、我々社労士は、従来の価値観にとらわれず、新たな視点で事業主、労働者双方に対して、その社会的使命を果たすべきだと思います。
現在、国民は働く上で、賃金だけでなく、豊かさ、幸福度なども重視するようになってきております。さらには育児や介護、治療をしている人たちにも安心して働くことのできる職場環境を実現することも必要です。
そのためにも、全国社会保険労務士会連合会では、企業に求められている労働基準法上の法定三帳簿を通じて得られる情報を手がかりに、人的資本経営の視点での取組みを具体化しており、今後より一層注力してまいりたい所存です。
変わりゆく世界の中でも、社労士としての変わらない使命が存在すると考えています。我が国と社労士制度の未来を展望し、今私たちに何が求められているかにフォーカスし、安心していきいきと働くことができる「人を大切にする企業」づくりと、国民の皆様が安心して暮らせる「人を大切にする社会」の実現を目指していきます。
人権尊重行動に関する取組みについて