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全国46,000人の社労士が自信と誇りをもって活躍し、
「人を大切にする社会」の実現へ
全国社会保険労務士会連合会
会長 若林 正清 |
全国社会保険労務士会連合会のホームページをご覧いただきありがとうございます。
このたび令和7年6月30日の令和7年度通常総会をもって、新たに会長に就任いたしました若林です。
社会保険労務士は、昭和43年に誕生した国家資格で、労務管理、労働・社会保険諸法令に関する専門家として、全国で約46,000人が活躍しております。このホームページでは、連合会の施策や取組み等を中心に、経営者や労働者の皆様、社労士を目指している皆様のお役に立てる情報を発信しております。
ここでは、先日成立した第9次社会保険労務士法改正について、簡単にご説明をさせていただくとともに、会長としてご挨拶申し上げます。
第9次社会保険労務士法改正が実現
令和7年6月18日、「社会保険労務士法の一部を改正する法律」が国会において成立いたしました。私は副会長として6年間法改正を担当してまいりましたが、国会議員の皆様をはじめとする多くの方々のご協力があって実現した法改正であり、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
改正項目は、使命規定の新設、労務監査に関する業務の明記など、合計4項目にわたります。特に最初に掲げた使命規定の新設は、我々社労士の悲願でもありました。現在、生成AIの進展やビジネスと人権への対応等、企業や労働者の皆様を取り巻く環境が劇的に変化を遂げる中で、我々社労士が果たす役割はますます拡大していると実感しております。社労士は、これまで以上に使命感を持って、国民の皆様の負託に応えていかなければなりません。そのような期待の表れとして、これまでの目的規定が使命規定に改正されました。私はこの使命規定を契機として、社労士が社会に大きな価値を提供できる「社会経済を担う大型資格」として、国民の皆様に評価をいただけるよう、施策を進めてまいります。
「労務監査」を社労士の中核業務に
今回の改正では、労務監査に関する業務が条文に明記されました。私が、法改正を担当する中で、強い思いを持っていた項目のひとつです。これまでも社労士は、監査業務を通じて企業の皆様を支援してまいりました。監査というのは、非常に多義的な言葉で、経営労務監査を中心とした内部監査や、今、連合会が取り組んでいるJASTI監査のような第三者性の高い外部の監査など様々です。これまで社労士は、内部監査を中心に企業を支援してまいりましたが、昨今、外部監査の重要性も高まっているという認識でおります。私は、このように様々な意味を持つ監査業務をきちんと整理したうえで、社労士の中核業務として位置付けていきたいと考えています。
全国すべての会員が活躍し、変革の時代を乗り越え未来を共に創造する
昨今、地方創生が叫ばれる中で、全国すべての会員が社労士としての誇りをもって活躍できるよう、都道府県会との対話を通じて地域の特性を踏まえた施策を推進してまいります。
私は副会長として10年間連合会の会務に携わる中で、研修や社会貢献に力を入れてまいりました。引き続き、労働法制や雇用環境の変化に迅速に対応できるよう、Webによる、各地で行われている研修の共有化や全国レベルでの研修の充実を図ってまいります。また、労働力人口の減少が進み、多くの企業が人材不足・定着に悩んでいる中で、社労士は企業の「人」に関する専門家として大きな期待を寄せられています。私はこの期待に応え、我が国の経済発展と国民生活の向上に貢献するため、社会課題に関する情報発信を強化するとともに、行政機関や経済団体等との連携を強化し、社会貢献に取り組んでまいります。
先が見えないこの変革の時代において、全国46,000人の会員とともに、この国の未来がより良いものになるよう、責任を果たしてまいります。